任意売却事業再生ブログ:従業員50人未満の社長さんのための事業再生バイブル

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会計報告では儲かっているのになぜ、こんなにお金がないんだ!!!!

どうでしょう?こんな思いを持っている経営者は実は多いんです。身に覚えがある方も多いのではないでしょうか?

決算書をベースに、ある一定期間で区切りをつけて、会社の状況を会計処理をしていくと損益計算書では当期純利益が黒字!それも、そこそこのまとまった金額が記載されている。なのに、いつも資金繰りが厳しい・・・なぜこんなことが起こるのか?

ある時点で事業を区切って会計処理をして結果を出すと、黒字。だとすれば、それは、そのとおりなんです。だから、事業としては儲かっていると思って間違いないのです。やっている仕事はちゃんと利益を出す仕事をしているという事です。

じゃあ、なんでお金がいつもないように感じるのか?それは、売上があがってから、入金されるまでの売掛金が入金されるまでの期間(サイト)と、仕入れ先や、外注先へ支払いが発生して、実際に支払われるまでの期間(サイト)の調整が悪く、売上がたったものの、入金までの時間を長くしすぎたり、支払いをなるべく早くしようと、請求書が届くとすぐに払うなど、請求書到着から支払いまでの期間を短くしたりしているからかもしれません。

一見、人としては素晴らしい人のように思えますね。お金の受け取りは催促せずに待ってあげて、支払いは真っ先にしようというのですから良い人です。しかし、会社の経営となると、その良い人の行動を取るが為に、自分の会社にお金が無くなってしまっては、元も子もありません。本末転倒です。

ですから、きちんと会社の資金が廻るように、売掛の回収期間を早めて、支払いの期日を状況に合わせて先延ばしにする必要があります。

先延ばしと言っても、ただ単に遅らせるという事ではないですよ、取引先が多くなればなるほど、売上請求書の発送も、支払請求書の受取りは多くなるのですから、確実に処理する為に、まずは、支払請求書の受取りは、月の15日までとか、末までに到着したものと決めて、その月の締めとして、支払額を確定させる。

そして、その分の支払いは翌月10日とか、末日とかに決める事が大事ですね。売上請求書の当月発送分の入金をきちんと管理して、入金がなければ先方に問い合わせるといった対応を一般的にはしていますよね。

決まった売掛先と買掛・外注先であっていつも全員が遅滞がないのであれば、資金繰りに悩む事はないでしょうね。しかし、そうは行かないのが現実です。入って来る予定のお金が入らない、支払うべきお金があるはずがない。なんてことはいつでも起こりえます。

特に支払うべきお金がないという場面では、失念していた税金の支払いや、社会保険料の納付、思った以上に高額な消費税の支払いなどは良くある事です。

会計上儲かっていても、お金の出入りは常に流動的で突発的な事態も起きやすいのです。お金がないと普段不思議に思いながら経営している社長様、一度、きちんと日繰り管理からの資金繰り表を作成してみては如何でしょうか?

月中の何日に会社に一番お金があるのか?ないのか?ない時にはいくらまで流動的な現預金の余力があるのか?このくらいは理解していた方がいいでしょう。

主題にある、会計報告では儲かっているのにお金がいつもない気がしている経営者の方、自信を持って下さい!事業は儲かっていますよ。

ただ、資金繰りが忙しいのは何かビジネスモデルとして原因があることも確かです。

資金繰り表の作成からもう一度見直してみましょう。会社の経営って以外とお金が貯まらない仕組みになっているんですよ。そう思って経営に取り組んだ方が納得出来たりしますから。

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Kazuya Noro

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