破産をする前に!経営相談・資金調達、資金繰り相談・倒産回避の相談ブログ〜事業再生の現場から 

破産をする前に!経営相談・資金調達、資金繰り相談・倒産回避の相談ブログ〜経営改善コンサルタントの目線から〜





本日のテーマ;会社再建における延命と抜本的解決



会社の状況が思わしくないと悩みだしたときには、まず取り掛かるべきことは、"事業の本質をきちんと見極めて、『今後どうしたいか!』を明確にしていくこと"だと感じています。

会社という名前や組織ではなく、自分の会社が社会に提供して対価を得ているものは何かを今一度確認してみるということです。





会社の状況が思わしくないと悩む時、いろいろ悩みが出てくるものですが、ここでは、資金繰りに悩んだときと限定します。







資金繰りに悩むと、まずは、資金を調達することを考えると思います。通常取引銀行さんに相談します。そこで、何とか調達が出来ればいいのですが、出来なかった場合にどうするのか?が今回のブログのポイントです。







今を乗り切ればなんとかなるとして、高金利の金融会社から借りるという方法がありますが、これが、会社を延命させるだけのスタートになるケースが多いです。

また、近親者や親しい知人からの借入は、万が一の場合恨みになりますから出来れば避けたいです。「避けたいのは当然だろう、でも、やむを得ないんだ。今乗り切れば何とかなるんだから」とお思いになるかもしれませんが、ちょっと冷静に他の方法はないかと考えてみましょう。



では、どうするのか?









考え方を変えて、支払を猶予してもらうことで、乗り切れるかどうかを考えてみる。猶予をお願いする順番は、"事業を継続して行くこと"を柱において、金融機関への支払⇒仕入先や買掛先への支払⇒人件費の支払の順です。







誤解して欲しくないのですが、支払わなくていいと考える優先順位ではありません。この順位はいいかえれば、ビジネスとして、あなたが、事業の継続を断念したら困る順であり、事業継続していくなら、協力してくれる順です。







金融機関は、延長されたモラトリアム法案もあることですから、返済猶予が受け入れやすいですし、資金の融資をお願いしても融資して貰えないなら、支払を少し見直させてくださいというのは、筋が通るのでお願いし易いと思います。



次に、仕入先等の取引先ですが、ここは商取引の条件の見直し等を交渉されることはあると思いますが、事業内容をよく知っている先だと思いますから、どう支払っていくかを提示出来れば応じてくれる可能性が高いと思います。



最後に人件費としたのは、経営者が真っ先に独断専行で削減できる項目になるので、1番初めにやむを得ず心を痛めながらもカットする方が多いですが、

会社は人で成り立つものです。代表者含めて生活基盤にかかわる事ですから、給与・報酬がなければ、業務遂行に支障を来すのは当然です。

目に見える事、見えない事含めて事業を毀損してしまう事になります。ですから、3番目に考える事です。債権の質から言っても労働債権は優先されますから。



と、ここまでは以前も話して来た事ですが、本質的には、この支払い猶予を使った資金繰りだけでは、延命にしか過ぎないということです。







猶予期間を使って"再建に向かってどういう計画を立てるのか"が、重要です。



会社という体裁や組織に囚われず、事業として見直した時に、その事業に対する社会のニーズはあるのか?売上を上げ続けることはできるのか?

利益を出す構造に変えられるのか?をこの猶予期間にしっかり見直しましょう。





そして、利益が出せて、返済・納税資金の原資が捻出出来る計画が出来れば、運転資金確保しながら、無理のない支払い方法を誠実に相手に示して事業を再建していけます。



では、債務総額が多くて、将来完済が難しいとの結論に至ったら...

Kazuya Noro

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