銀行交渉 事前準備による明暗とは

銀行交渉 事前準備による明暗とは

資金調達、リスケジュールの交渉は非常に難航を極めるケースが大半です。
自身が希望していたものとは異なり、苦い経験をされた方も多いかと存じます。

今後の市況や消費税の増税案等を考慮しても、中小企業にとっては厳しい環境が続くことが予想されます。
また、来年の3月には金融円滑化法が終了するため、ここ数年は企業にとっては正念場であることが顕著に伺えます。

経営を継続するためには、本業を充実させることは勿論のことですが、これと同様に財務施策を磐石にする必要があり、これを考慮すると「銀行との付き合い方」は最重要ポイントであることは言うまでもありません。

弊社がお客様のコンサルティングを行なう際、必ず下記の事項を事前に整備します。

「現状把握」・「将来の展望」・「仮説主義」

まずは、本業におけるキャッシュフローから現状把握に努めます。
過去の実績も合わせて、その会社特有の習慣やビジネス様式を客観的に精査します。この作業がスタートラインとなりますので、社長のヒアリングも含めて慎重に実施させて頂いております。

次に将来の展望を考察します。
業界動向や取引先の状況等の外部環境を踏まえ、将来における売上規模を予想していきます。

最後に「現状と将来」について、ある程度の基準値を叩き出したら具体的な「仮説」を導き出します。
事業計画や返済スケジュール表、資金繰り表といった全ての計画案を照合することで、仮説というシナリオを描きます。このシナリオを書面として一覧することで、企業が進むべき進路を明確なものとします。

上記のステップを踏むことで、タイトルにもある銀行交渉の事前準備を行います。
決算書、試算表だけでは不十分であり、自分なりのシナリオを先方に提示することが寛容です。


どうか有意義な準備を行なってから銀行交渉に臨んで頂ければと存じます。
弊社でも上述のサポートを実施しておりますので、お気軽にお問合せ下さい。