中小企業経営 本業の儲けを考察する

中小企業経営 本業の儲けを考察する


「決算書の内容は良いのですが、資金が足りない」
「毎月の借入金返済で資金繰りが逼迫している」
「売上高が年々減少してきている」

上記のような問題を抱えている中小企業の経営者の方々が、弊社へご相談に来られます。
初めてお会いする方には、直近3年分の決算書を持参して頂くようお知らせしており、お客様の経営状況及び財務環境についてヒアリングをさせて頂いております。

共通事項として、決算において粉飾させている経緯が多々あり、自社の実態を把握されていないケースが挙げられます。
つまり、今年度において「いくら儲かったのか?または損をしたのか?」という点を抑えておらず、税理士の先生が作成した決算書のみから判断されている経営者の方が大半です。

ここでポイントとなるのが、キャッシュベースから本業において「いくら稼げたのか?」ということが重要になります。簡単に説明すると単に「お金が入ったor出た」というように、現預金の勘定から自社のビジネスモデルを考察することです。

【売上−仕入−経費=本業の儲け】

という公式をキャッシュベースで捉えることが必須であって、本業からキャッシュを生み出せていれば、自社の事業が成立していることを示します。一方で本業がマイナスであれば、抜本的な改革に着手しなければなりません。

また、本業で儲かっているけど借入金の返済で資金繰りが逼迫している状況であれば、返済を一時的に止めることで体力の回復を図る手法がございます。

あまり難しく考える必要はありません。
家計簿のように御社の資金繰り状況を見直して頂き、「本業からいくら稼いだ」というポイントに注視しながら、今後の経営に役立てみて下さい。