経営相談・資金調達、資金繰り相談・倒産回避の相談ブログ〜事業再生の現場から 

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本日のテーマ:「2012年決算対策相談〜急増中」

なぜ、決算書を実態とはなれてまで、黒字で上げなければならないのか?

それは、、取引銀行に融資の継続や新規融資を依頼して事業を継続、拡大していくためという事になるのでしょう。

そのためには、黒字を申告し、税金を納める。とある本には、資金調達のためには、なんとしても黒字で納税が必要。納税資金は資金調達のためのコストだと考えましょう。みたいな文言があります。


ここで考えてみて欲しいのですが、その考え方ですと、資金が厳しい中で無理やり納税資金を捻出して行かなければなりませんよね。それが、現実を苦しめる第一歩になる考え方になることがあります。


私どもは、そういった状況に直面した時、冷静に足元を確認することからサポートしていきます。営業利益(売上げ−(原価・販売管理費))は現状のまま業務継続するとしても黒字なのか?赤字であれば、黒字化させる計画が立つのか?


返済や納税資金は、この営業利益が黒字にならなければ原資がないことになります。


"現状を見極めて無理をしない。"という考え方を一度してみませんか?


いやいや、そういった状況だから、黒字を上げて納税して、借入れしながらでも、将来に向けて業績が上がるように頑張ってやって行く。その方が正しいと言われるかも知れませんが、それでは、いつか、事切れませんか?


つまり、現状を把握して、営業状況(事業)を見直して、借入れをしないで事業ができるようなら、決算調整で乖離を容認したり、拡大したりせず、現実との乖離を埋めていくという方針に転換出来るはずなのです。


それでは、借入ができなくなるし、最悪取引停止にでもなったら・・・と心配になるかもしれませんが、現状を認識して健全化に向けて正していく過程と、再建の道筋を示せれば、協力は得られます。

支払い方法の変更などの協力が得られるはずです。もちろん、その説明はしっかりエビデンスを持ってやる必要があります。


銀行や、取引先も貴社が健全化して長期に取引できた方がプラスだと思っているはずですし、貴社が潰れることを良いと思っているはずがありません。無理をして最後に何の説明もなく無くなってしまったら、その方が迷惑な話です。逆の立場に立ったらそう思いませんか?


ですから、この決算を迎える準備をしている経営陣の方々には、もし、考え方をして現実を苦しめる選択肢しかないと行き詰っているなら、来期以降の健全化を目指して、今決算から見直してみませんか?


ご相談心よりお待ちしております。