経営相談・資金調達、資金繰り相談・倒産回避の相談ブログ〜事業再生の現場から

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本日のテーマ;2012年 日本の景気について景気動向〜経営改善コンサルタントの本音

東日本大震災の影響、欧州経済の不安定な動向をメディアで見ていると、この先どうなってしまうのだろう...と不安に駆られることが多いかと思います。メディアのニュースをみていると私もついその方向に考えが押し流されそうになります。

しかし、私達は、メディアのみを信用して押し流されていては、本質を見失ってしまうことを経験から理解していますので、視点を変えて検証します。

例えば、日本の財務体質が赤字だから、増税が急務!とか、赤字国債の発行額が増え続け、国の借金が増え続けているので、後世につけをまわすな!とか、社会保障制度の維持と充実には歳出の予算に歳入が現状では追いつかないので増税やむを得ず!との文言を目にすると、『ああ、国も大変なんだな、国にお金が足りていないんだ...』と暗い気持ちになりますね。

そこで、反論のように、歳出を削れ!の矛先がメディアでは、議員数削減に集約されていたりします。国会議員が多額の報酬取らず、議員がまず、身を切れ!とのメディアの向け方ですね。

わかりやすい対立構図を描けていますね。


でも、ちょっと視点を変えてみましょう。


日本国は財務体質が赤字でお金がないと思いがちですが、日本は世界の中で最大の債権国ですし、経常黒字をもう15年以上続けている国です。

貿易黒字国だし、海外に出ている資金からのリターンも多い。中小企業や個人で言えば、投資収支が大幅黒字、経常外収益が大きいというわけです。

GNPもプラス、その規模もざっくり400兆円。中小企業でいえば、売り上げ規模といったところですかね。

そんな乱暴な言い方あるか!間違ってる!と怒られそうですが、わかりやすくするために例えました。


皆さんが納めている税金の歳入だけが、脅かされる国の収益源ではないと思いませんか?国が外国に貸しているお金の利息は?投資しているお金のリターンは?国は借金が多いというけど、その債権者は国内がほとんどです。また、国民の預貯金は1400兆円あるといいます。


国の財務体質が赤字で、みんなの生活を脅かす税項目での即増税という前に、本当に財務体質が赤字で国にお金がないのでしょうか?明確に総資産や収支の中身(項目)までみんなが知っている訳ではないでしょう?私もそうです。



でも、おかしいな?と思うわけです。


日本が貿易黒字国であったり(去年は久しぶりに赤字だったみたいですが)、世界において債権者の国であったりGNPが400兆円あったり、国債のほとんどが、国内消化だったり、国民の預貯金が1400兆円とのことをみると、


中小企業に当てはめれば、売り上げがあり、経常黒字で、資産も多く、借金は身内の借入がほとんど。ってことに思えるんです。


国は債務超過で、損益赤字になりそうで、お金がないといいます。


それで、取引先の顧客は我々国民に、売上単価を上げます!と交渉してきている訳ですが...


私は、それでも、個々として生きていかねばならないわけですから、抗えないものは受け入れた上で、生き残って行くための経営を皆さんとともに歩んで行こうと思います。

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