支払えなくて命を絶とうなんて思うなら、無理して支払わなくていいんです!その代りに、その後どうしていくかを真剣に考えましょう!

任意売却事業再生ブログ:従業員50人未満の社長さんのための事業再生バイブル

支払えなくて命を絶とうなんて思うなら、無理して支払わなくていいんです!その代りに、その後どうしていくかを真剣に考えましょう!

売上が減少し、売上を復活させる目途がたたない。それでも、時期によっては支払いが重なるもの。

仕入れ等の原価に相当する取引先への支払いで、支払い手形を使っていれば、その支払期日の到来月。そうでなくても、

仕入れの支払いが一番増える月があります。また、税金の支払い月であったり、社債の償還返済月であったりと厳しい時は

重なるものです。

そんな時にどうすればいいのか?一般的には、銀行等に融資を頼む等で、資金を借りてくる。という選択をするでしょう。ここが資金繰り悪化の入り口になる場合がほとんどです。借りるという選択肢を一回排除して考えてみましょう。

つまり、資金繰りの調整で各支払い先に優先順位を付けて返済を繰り延ばすことで対応が出来るかをシミュレーションしてみるのです。まずは、銀行等の元金の支払いです。2回までは延滞してもまあ、大丈夫でしょう。3回目に全額埋められればの話ですが。

それより、いっその事、抜本的な再建を目指して、収益を上げる見込みが立ち難いようでしたら、返済条件の変更を申し入れましょう。

仮に元金の返済を年1,000万円していたとしたら、1年間返済条件を変更して元金返済をなしとしたら、年1,000万円借り入れたのと同じ効果があります。また、トータル支出から考えると、一番コストがかからないのが、買掛先への支払いの繰り延べです。支払いサイトを延ばして貰うことが出来れば利息が付かずに、借入の効果を得られやすいです。

借入の効果というのは、支払い先に例えば1か月支払いを待って貰うということは、支払い先から1か月その金額を借り入れた事と同様の意味をもつことをいいます。ただし、仕入れ先等でその支払いをきちんとしなければ仕入れられなくなったりしたら事業が継続出来ないとなるのは本末転倒ですから、慎重に対処する必要があります。

この場面で、あえて今後の取引を現金取引や前払いに変える事で単価を下げた成功例もありますから、本当に慎重に対処

する必要があります。その次はコストがかかってくる調整ですが、税金の分納も一つの方法です。

それでも間に合わないようなら固定費の繰り延べ、それでも、どうしても間に合わないなら、人件費の繰り延べも視野にいれましょう。働いてお金を貰えないのはビジネスとしては最悪の状況ですから、人への支払いを最優先にしなければ、そのビジネスや会社そのものを見直さなくてなりません。事業継続の絶対のルールとしての支払い優先順位は、人⇒モノ⇒金です。

ですから、繰り延べ支払いや、止める順位は逆の金⇒人⇒モノになります。まずは、安易に借入をしようという感覚から抜け出る必要があります。

借入は、その資金が稼ぎ出すプランがあって前向きに借入を行うもの。その場をしのぐような後ろ向きな借入はなるべく止めたいものです。借りられるからといって無策に借入を増やせば、その先が厳しくなるのは当然の帰結

資金がなければ無いなりのやり方があります。

お金の調達に頑張りすぎて要らぬ苦しみを背負っている経営者がまだまだいます。支払いが出来なければ、出来ないと言っていいんです。資金が無いのなら、支払わなくてもいいんです。その先にどうしていくかが重要なんです。頑張りすぎないでくださいね。弊社にご相談下さい。