任意売却事業再生ブログ:従業員50人未満の社長さんのための事業再生バイブル
任意売却事業再生ブログ:従業員50人未満の社長さんのための事業再生バイブル
中小企業は再生出来る、再生への道筋を理解しましょう
今までのやり方では売上が減少していくのみ・・・何か手はないか?
解決策のヒントは本屋さんにもあります。SWOTによる経営分析からのフィードバック、ブルーオーシャン戦略、ストーリー
としての経営戦略、プロセスにおいてはPDCAの活用等、素晴らしい分析方法や、戦略とその活用方法が世の中に紹介さ
れています。
でも個別に使おうとすると中々成果が上げ難いのが実情でしょう。それはなぜでしょう?
それは、どの戦略、手法を活用するにしても、その導入プロセスを実態に合わない理論先行で行ってしまうと反発を生むか
らだと思っています。
経営者自身若しくは、社員の意識や、感情があり、普段や今までの仕事のやり方を変える、もしくは、業務が増える事に抵
抗を感じて、挫折してしまうからです。
誰かがその変化を実行に移すように全員を導かなければ変化は起こりません。
私達コンサルタントはその導きの役割を経て会社に結果を出すという使命感がありますが、最善の方法は経営者自身が、
全社に向けて導き役を行う方が圧倒的にスピードが上がり、効果も出やすいと思っています。
いくら素晴らしい戦略であっても、今の実情をきちんと押さえておかなければ、ゴールの理想だけを明確にしても、実情とマ
ッチしていなけば、空回りになるのは想像に難しくないでしょう。
現在の技術、ノウハウや、今ある設備で出来る事、社員一人一人の考え方や、行動パターン、仕事に対する意識。そして、
それぞれの部門の業務の流れ、成果を経営者が把握し直す事が変化のスタート位置です。
決算書や、月次残高試算表の資産、負債、純資産、経常利益や当期純利益の確認が変化を起こす際のスタートではない
のです。
変化を目指すには、その先のもっと本質的な 【事業】 【人】 にスポットを当てたきめ細かい把握がスタートになります。
先日あるテレビ番組で、地方の鋳物工場の復活をかけた特集を目にしました。鋳造から、切削、研磨、塗装まで行える工
場で、大手メーカーの部品加工の下請け業者が、大手メーカーが海外へ発注し始めたため受注が3分の1まで減ったとこ
ろから、自社で技術を生かしたメーカーとなり製品を販売していく戦略をとって成功している特集でした。
ここにも変化に導くヒントがあると感じました。
特集では、視点が違うので細かくは出てませんでしたが、改革と変化を求めた経営陣は、具体的にどうしていったのか?
今ある技術や、設備、人を見直したのです。
そして何が出来るのかを改めて把握し直したのです。
取引状況や財務分析もしたでしょうが、変化を導いたのは、今の取引状況の見直しや新規顧客開拓で悩む事ではなく、本
質的に何が出来るのかを見直した事にあったと思います。
鋳造、切削、研磨、塗装の技術と人があれば、何ができるだろうかと考え方をスタートして、その上で強みは、精度の高さ
だと気付く。精度の高さから製品にするには何があるか・・・密封性と鉄の遠赤外線効果を活かした鍋だ!となったのでしょ
う。
そして、その鍋は国内では15月待ちとなり、海外にも進出、製品を早くお客様に届けるために設備投資の増加。増加スパ
イラルを上がって行くようでした。
そんなにうまく行くのはほんの一握りでうちは関係ないと思っても何もプラスの事は起こりません。
今、自分に、そして自分の会社に何があるのか?そして何が出来るか?を見直してみましょう。
私達もこの特集に組まれた会社のような成功事例をもっと増やしていくお手伝いをしたいものです。
ちなみに私達にあるものは、どんな苦境からでも再生していけるような様々な場面を通じて培ったノウハウとネットワーク、
そして何が出来るか?苦境で前が見えにくくなってしまった中小企業の社長に、大丈夫ですよ!やれる事はまだありま
す!と元気づけ、結果をもたらし、安心して貰う事が出来ます。
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代表の野呂のインタビューがコンサルBankさんのサイトへ掲載されました。
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