任意売却事業再生ブログ:従業員50人未満の社長さんのための事業再生バイブル

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起業や新規事業!本質は自分の性向にある

起業や新規事業にとりかかる多くの方がイニシャルコスト(始めるための必要経費)を第一に考えているようです。弊社に相談に来られる方もまずは、イニシャルコストの相談。調達含めた相談が最も多いです。確かに無ければ出来ないですから重要な事です。しかし、本当に事業を成り立たせて行きたいと思うなら、一時的なコストよりも、本質的に儲かる仕組みと段取りをとっているか?がポイントなんです。

例えば、Aという商品(サービス)があります。それを事業として会社を設立しようとします。法人登記をして、事務所や店舗を探して世の中に告知していく。設立に35万円、事務所や店舗に敷金・礼金と前家賃と仲介手数料で約200万円、事務用品、備品で約50万円でざっくり250万円の予算とします。その資金に後〇〇万円足りないので、良い方法はないでしょうか?と来ます。

それはそれで相談に乗りますが、スタートしてから、収益発生までのタスク(やるべき事リスト)とスケジュール(期限)を聞いていくと90%の人が明確になっていない。仕入れ先や、販売目標がいくらとかそういった事が決まっている人は90%以上います。

ここで言いたいのは、その詳細が煮詰まっていないということです。そこで、相談しながら、その詳細までを煮詰めてスタートするのですが、70%くらいの割合で予定通りには行かないものです。この場面に来てからどうするのか?が今後の明暗を分けると思っています。

前を向くか、うつむかです。経験から言えば、これは私的な見解ですが、ここからが本当に、本当に、大切な、その人の社会での稼ぎ方が明確になる場面だと思っています。

事業をスタートさせて課題をこなしていく間は売上すら発生してこないかもしれません。それなのに思った以上にランニングコストがかかってくる。そこで、生活をしていくには収入が必要だから、すぐにお金を得られる仕事が必要だと考える。

それなら、サラリーマンとして会社の中でその能力を発揮して守られた収入の中で上を目指した方が良い人なのだと思います。サラリーマンとして会社の中で成果を出してポジションを高めて行く事も大変な事です。決してサラリーマンが楽な訳ではありません。

しかし、独立しようというくらい気概がある。仕事を真面目に取り組む姿勢がある。能力がある。なら、その道で苦労した方が報われるかもしれません。性格の根本に『すぐにお金にならないなら、仕事じゃない』と思うなら独立して事業を継続するのは難しいと思うのです。

事業基盤を作り、育てて、初めて売上が経つのです。逆に言えば、売上が経たないのは、事業基盤が出来ていないからです。事業基盤をより早く確立して、ビジネスモデルとして世の中に貢献出来れば、結果として売上が経つのですから、文句や悲鳴を上げてうつむいていないで、前を向いて行動をすべきでしょう。

それが出来ないのであれば、資金を無駄にする前に、稼ぐ道をサラリーマンに戻る事を考えて、経営状況の安定した人手不足の優良企業にポジションを求めるべきでは?

独立しようという気概を持て人なのですから、良いポジションでサラリーマンに戻る事も可能かもしれません。大変さは、起業も、再就職も種類は違えど同じくらい大変だと思います。同じ大変さなら、どちらを選ぶかは、自分の性格や考え方次第です。

どちらを選択しても優劣はつきません。元気に生活出来る方を選択しましょう。会社法の改正で株式会社を新規創設するには資本金要件が緩和されたおかげで、新設しやすくなりました。チャンスは自分の考え方次第で多岐に渡っているのです。後はそれに自分が気づくだけです。

このところ、目先のお金に囚われて、本質に目を向けられなくなってしまったと、話す人が多かったので、その人達を元気づけるため、そして、同じように悩んでいる人に、少しでも参考にして貰えたらいいなと思っています。

転職は悪い事ではないです。起業することも悪い事ではないです。ただ、周りに迷惑や、不満を抱かれないように対処しましょう。

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