任意売却事業再生ブログ:従業員50人未満の社長さんのための事業再生バイブル

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中小企業資金繰り 現金主義とは

会計には2つの考え方が存在します。「発生主義」と「現金主義」です。何となく聞いたことがあるとは存じますが、ご相談に来られる中小企業の経営者様の中には、この2つ考え方が混合されている方がいらっしゃいますので、この機会に整理したいと思います。


発生主義とは、『掛取引』における会計処理になります。例えば、「売掛金/売上高」という仕訳が当月に計上されると、損益計算書では、売上高の数字に反映されます。しかし、実際の売上高における入金は2か月先であったり、半年先であることから、サイト(期間)によって資金繰りが逼迫するケースが起きてしまいます。



上述を踏まえて、「売上高は計上されているけど資金不足だ」という事態に悩まされている企業も多いことでしょう。つまり、発生はするけど肝心な入金は未だ先であることが理解できます。また、仕入高の計上についても同様です。これを会計の考え方では、発生主義と解釈しております。


一方で、現金主義はサイトに関係なく、単純にキャッシュの入出のみを抽出した考え方になります。



前日残高 100円
本日入金  80円
本日出金  30円

したがって本日の手持残高は150円というようなシンプルなものです。



この現金主義における考え方では、日々のキャッシュフローを確認することができ、資金に余裕がある時や逼迫している時を判断することが可能になります。


また、事前に将来の入出金が把握できれば、計画的な資金繰りを構築することができます。例えば、家賃等の固定費は毎月において出金するので、見込みが立てられることでしょう。

よく誤解され易いケースとして、損益計算書では営業利益が計上されているから、
会社の経営は安泰だと捉えている事です。


これは発生主義(サイト)におけるギャップであることを、しっかり認識しなくてはなりせん。


中小企業経営の生命線は、現金主義における資金繰り管理です。数字の管理を会計事務所に依存されている方は注意が必要です。毎月の会計処理は同所で行えますが、資金繰り管理まで担って頂けることは稀です。どうか、この機会に自社の資金繰りを見直して頂ければ幸いです。



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