任意売却事業再生ブログ:従業員50人未満の社長さんのための事業再生バイブル

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事業にまさる投資はめったにないですよ

当社のクライアントの多くは、事業再生のスキームが進んでいくとキャッシュポジションが厚くなります。つまり現金が貯まりだします。 この現金は自由に使っていいお金ではないです。

再生するための資金、守るべきものを守る為に使う資金です。再生に取り組む状態の会社ですから、現金が貯まると通常は返済に回すことで、なくなるのが一般的な考え方でしょう。

ですが、ここは事業再生というスキームの中で、再生するための資金、守るべきものを守ることが優先ですから、返済だけにお金を使う訳にはいかなくなります。ところが、経営者を長くやっていらっしゃる社長様の中には、途中様々な投資商品にふれ、儲かった記憶をお持ちの方々が居ます。そうです。

この再生途中の資金を、かつての成功した投資の記憶が戻って来て、少しでも運用で取り返したいと思ってしまう人がいるのです。近年の世界不況の中で、安全で利回りの高い投資対象を見つける事は難しいです。

経済が拡大傾向にある中で、投資対象を探す事は容易いかもしれませんが、全世界的に縮小傾向の中では、本質的に投資対象が見つけ難いものです。もちろん全投資商品を否定しているわけではありません。

金融工学が発達し、世界不況なら世界不況なりの予測をたてて投資対象にすることは出来ると思います。一昨年前くらいに、投資として"金"が取り上げられていましたね。先物商品の中でも変動が少なく手堅いと言われる主力投資商品で、歴史も人気もある商品です。しかし、投資対象として注目を浴びる商品は、注目される頃には、すでにマーケットは反応済みで、うまみは少なく、マイナスリスクが高まっているものです。

この時に、数件のクライアントの社長が再生資金をつぎ込んでしまったことがありました。もちろん私達には知らせずに・・・・・。すぐに、その投資はマイナスを生み出し、今では元に戻るまで塩漬けであったり、限月までに元に戻ることを祈ったり、最小限での損切り手仕舞いしたりです。

金相場は一時驚くべきほどあがりましたが、その後急降下、現在は一時期よりは、多少盛り返したりもしていますけど。せっかく順調に再生スキームをクリアしていっていたので、その事実を知った時は、私達も、その親族や関係者達もがっかりしました。といっても、諦めずにまた、再生計画を練り直して進めています。

今度は、もう、絶対固い投資何てない!と心に誓って頂いたようです。私自身は、運用の大切さも十分実感しているので、M&Aを推進したり、事業への投資はむしろ積極的に行っています。

ただ、業者が注目ですよ!と薦める投資商品は、既に注目済みですよ!っていう意味だと理解した方が賢明です。私自身は、運用推進派ですからね。動かせる資金を寝かしておいてもお金が死んでしまいます。

お金は動かせば働いてくれます。そのお金の働く場所をどこにするのかを考えると、利益が見込める事業で働かせてあげたいと思っています。厳しい最中に、投資で取り返そう!という思いが起こったら、相談お待ちしていますね。
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代表の野呂のインタビューがコンサルBankさんのサイトへ掲載されました。

Kazuya Noro

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