資金調達に必要な準備とは

資金調達に必要な準備とは



先日、知り合いを介し、つい最近起業されたばかりの方とお会いする機会がありました。
お仲間数名と出資し、会社設立までは一通り行なうことが出来た模様ですが、
肝心な運転資金の調達について悩まれており、相談を受けることになりました。



通常の融資であれば、直近の決算書や納税証明書、合計残高試算表といった会社の現状を表した資料を用意することで金融機関と交渉することが可能ですが、実績のない企業は上述のような資料がないため、自社をアピールする手段が限られてしまう現実があります。

担保になるような不動産等があれば話は大分変わってきますが、与信も担保もないベンチャー企業となると相当な準備と戦略が必要になります。

私が回答した内容は①〜③の通りです。
シンプルさ考慮した結果、3つのポイントに絞らせれて頂きました。



①資金繰り計画表の作成
②事業計画書の作成
③返済シミュレーション一覧表の作成



まず、①資金繰り計画表の作成は、自社の体力(現預金残高)とキャッシュフローを先方に把握してもらう為の意図が込められており、この資料は一番効力の高いものと考えられます。



次に②事業計画書の作成ですが、こちらは王道になります。インターネットで検索すると数多くのフォーマットがありますので吟味して下さい。
注意事項になりますが、魅せ方としてカラーバリエーションの豊富な資料は残念な場合が想定されます。
事業計画書を受理した担当者は、稟議書を作成する時に同資料を添付しますが、通常は原本ではなく白黒コピーしたものを扱いますので、鮮やかな色彩が逆効果となってしまいます。
多少のカラーリングは問題ありませんが、白黒でシンプルなものが妥当かもしれません。



最後に③返済シミュレーション一覧表を列挙致しましたが、こちらは「お金の返し方」を示すことで、スケジュール通りに返済できるといった信用を先方から獲得するための手法となります。
金融機関にとっては、何の実績もないベンチャー企業に融資するわけですから、なるべくリスクは回避したいと思っています。ですから、仮説で結構ですので「返し方」を提示することが寛容かと存じます。



以上の3つのポイントを簡単に説明致しました。
資金調達となると、先方との「駆け引き」を連想されてしまう方がいる思いますが、
一番大切な事は「熱意と誠実さ」になります。これを表現する手法として上記資料は必要になりますので、具体性・客観性を織り込んだ資料の作成に取り掛かって頂ければ幸いです。

ワンポイントアドバイスになりますが、資料作成においては「数字」を多様することをお勧めします。
事業計画書においても文章を長々と羅列するよりも、数字で見込み額を表現することで説得力を得られると考えられるからです。



総括になりますが、以上の各ポイントを見直して頂きまして、有意義な資金調達を実行できるよう努めて下さい。

Kazuya Noro

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